[ご相談ください]

遺跡等の昆虫破片の同定および古環境・古気候解析 業務

主な時代およびエリア
最終氷期[旧石器時代]全国
縄文・弥生〜歴史時代以できれば関西エリアが希望
その他の時代、エリアについても場合によって受託しますので、ご相談ください。


 遺跡から産出する昆虫破片を同定し、その昆虫種の生態や分布等から当時の古環境・古気候解析を解析します。
下記の写真は関西の飛鳥時代の遺跡にて産出


ナガヒョウタンゴミムシ

ツヤヒメヒョウタンゴミムシ

ヒメツヤエンマムシ

オオヒラタシデムシ
分布本州〜九州、奄美大島、西表島、朝鮮半島、中国、台湾本州〜九州、奄美大島、朝鮮半島、中国、東南アジア、インド本州〜九州、朝鮮半島南部、中国北海道〜九州、朝鮮半島、台湾
関西での生息環境平地〜丘陵地平地〜丘陵地の水田や池平地〜低山地の草地や疎林平地〜山地の川原・草原・里山・疎林・密林
生態捕食性。捕食性動物の死体や糞でハエの幼虫(蛆)を食べている動物の死体や塵溜に集まる
付記



ヒメコガネ

サビキコリ

コクヌスト

アオバネサルハムシ
分布北海道〜奄美大島、朝鮮半島、千島、サハリン北海道〜屋久島、与那国島、極東ロシア、中国北海道〜南西諸島、全世界北海道〜沖縄本島、極東ロシア、シベリア、朝鮮半島、中国
関西での生息環境平地〜低山地の草地・川原・里山・疎林平地〜山地の川原・草原。疎林飼料工場・製粉工場の倉庫など平地〜低山地の草地・川原・里山・疎林
生態マメ類、ブドウ、クリなどの植物の葉を食べる小昆虫類を捕食するほか、樹液にも来る貯蔵穀類の害虫、また穀類の害虫の捕食もするヨモギ、ハギ、イチゴ、ヤナギ、キク、タデなどの葉を食べる
付記飛鳥時代の人々も貯穀害虫に悩まされていた姿が垣間見え、興味深い


古環境復元例


大阪市立自然史博物館ジオラボ「昆虫化石でたどる気候と環境」(2016年10月8日開催)
FACEBOOKより


[昆虫化石・遺体・第四紀学]
論文/報告書/受託実績


▼解説記事

初宿成彦 (1996) 史上最強の超スーパーアニマル=昆虫.特別展「昆虫の化石 -虫の4億年と人類-」 によせて.Nature Study 42(7): 1-2.(カラー表紙と記事).

初宿成彦 (1996) Nature Eye 2500万年前のコオロギ.大阪人50(8): 64.(財)大阪都市協会.

初宿成彦 (2000) ぜんきょう はいばん(前胸背板/pronotum).Nature Study 46(3): 1-2.

初宿成彦 (2000) 甲虫の破片から過去をさぐる−日本における第四紀昆虫学の20年−.昆虫と自然 35(10): 39-42.

初宿成彦・寺井誠.(2000) 失われた自然の証人−シャープゲンゴロウモドキの発見−.葦火(89):8.大阪市文化財協会.

林成多・初宿成彦 (2003) 古琵琶湖層群の昆虫化石.Nature Study 49(4): 7-8.

初宿成彦 (2012) 昆虫化石から日本列島の氷河時代の気候を推定する.Nature Study 58(7): 7.

初宿成彦 (2013) <小難しい学芸員のやさしい小咄>アラスカの昆虫と氷期の自然環境.Nature Study 59(8): 7-8.

初宿成彦 (2016) 氷期−間氷期サイクルと昆虫の分布.Nature Study 62 (9): 2-4.

初宿成彦 (2020) 第四紀の自然環境と人と昆虫.特集・昆虫の化石.昆虫と自然55(1): 4-7.



▼行事記録

初宿成彦 (1996) 博物館行事の記録「昆虫化石」.Nature Study 42(10): 7-8.



▼展示解説書

大阪市立自然史博物館 (1996) 第23回特別展「昆虫の化石」解説書.(主担当:分担執筆)

大阪市立自然史博物館 (2002) 第31回特別展「化石からたどる植物の進化−陸に上がった植物のあゆみ−」(分担執筆).「コハク(琥珀)」,「昆虫の起源と空への進出」,「昆虫の繁栄」を担当.

大阪市立自然史博物館編 (2011) 化石でたどる生命の歴史.第42回特別展「来て見て感激!大化石展」 解説書,48pp.(分担執筆:昆虫化石の部分を担当)

大阪市立自然史博物館 (2016) 氷河時代展解説書(分担執筆).[最終氷期の日本の昆虫相/昆虫化石からの古気候・環境推定/現在も残る気候変動の名残/遺存種/温暖化による生物相変化]



▼ニュースレター報告

Shiyake, S. and M. Hayashi (1998) Japanese research. Quaternary Entomology Dispatch, Boulder (21): 6. [第8回陸上発掘の開催とグループ20周年記念の紹介]

Shiyake, S. (1999) Archaeological research at Lake Biwa, Japan. Quaternary Entomology Dispatch (23).

Shiyake, S (2000) Endangered Dytiscus from an archaeological site in Osaka City. Quaternary Entomology Dispatch.

Shiyake, S. and Fossil Insect Research Group for Nojiriko Excavation (2003) News from Japan: First application of MCR method for a Japanese site. Quaternary Entomology Dispatch, No. 28. London.

( http://www.gg.rhbnc.ac.uk/qed28/issue_number_28.htm )

Shiyake, S. and M. Hayashi (2003) News from Japan: Search for the exact environment of the last glacial Japan in Far Eastern Russia. Quaternary Entomology Dispatch, No. 28. London. ( http://www.gg.rhbnc.ac.uk/qed28/issue_number_28.htm )

Shiyake S (2016) Announcements: Special Exhibition ‘Ice Age’ - Climatic History and Fossil Records in Japan. Quaternary Entomology Dispatch, 15th September 2016 edition: 9.



▼報告書

野尻湖昆虫グループ[10名による共同執筆] (1996) 第12次野尻湖発掘で産出した昆虫化石.野尻湖博物館研究報告(4): 71-80.

野尻湖昆虫グループ[9名による共同執筆] (1996) 第7回野尻湖陸上発掘で産出した昆虫化石.野尻湖博物館研究報告(4): 199-206.

宮武ョ夫・初宿成彦 (1997) 柏原5遺跡出土の昆虫遺体について.柏原5遺跡.苫小牧市教育委員会・苫小牧 市埋蔵文化財調査センター: 581-595.

宮武ョ夫・初宿成彦・冨永修 (1998) 第2節 ニナルカ遺跡出土の昆虫遺体について.柏原27・ニナルカ・静川5・6遺跡 〜一般国道235号日高自動車道苫東道路改良工事に伴う埋蔵文化財発 掘調査報告書 II〜.苫小牧市教育委員会.457-461p.

初宿成彦 (1998) 鎮西町早田産の鮮新世昆虫化石について.佐賀県鎮西町巨木化石等調査検討委員会(編),鎮西層(第三紀)の巨木化石.61-62p.

千葉豊・古賀秀策・冨井眞・伊東隆夫・宮武ョ夫・初宿成彦 (1998) 第3章 京都大学北部構内BF30区の発掘調査.京都大学構内遺跡調査研究年報1994年度.京都大学埋蔵文化財研究センター.

初宿成彦 (2000) 第1節 居伝遺跡出土の昆虫遺体について.居伝遺跡−奈良県立橿原考古学研究所調査報告第79冊:130−133.

初宿成彦・冨永修・杉浦真治・宮武ョ夫・金沢至 (2000) 付論2 粟津湖底遺跡の昆虫遺体.粟津湖底遺跡自然流路(粟津湖底遺跡III):161−175.滋賀県教育委員会・(財)滋賀県文化財保護協会.

野尻湖昆虫グループ[初宿成彦,金沢至を含む共同執筆] (2000) 第8回野尻湖陸上発掘で産出した昆虫化石.野尻湖博物館研究報告(8): 139-147.

野尻湖昆虫グループ[初宿成彦を含む共同執筆] (2000) 第13次野尻湖発掘で産出した昆虫化石.野尻湖博物館研究報告.(8): 53-58.

大畑純二・初宿成彦 (2001) 三瓶小豆原埋没林調査によって発見された昆虫遺体について.三瓶埋没林調査報告書:105−106.島根県環境生活部景観自然課.

初宿成彦 (2002) 瓜破畠状遺構の昆虫遺体.大阪市平野区瓜破発掘調査報告II:117- 120.(財)大阪市文化財協会.

初宿成彦 (2002) 第3節 千歳市オサツ2遺跡・ユカンボシC2遺跡で産出した昆虫遺体について.ユカンボシC2遺跡・オサツ2遺跡における考古学的調査.千歳市文化財調査報告書 27: 269-273.

野尻湖昆虫グループ[初宿成彦・林成多・宮武ョ夫] (2003) 第14次野尻湖発掘で産出した昆虫化石.野尻湖ナウマンゾウ博物館研究報告 (11): 83-88.

野尻湖昆虫グループ(初宿成彦・林成多) (2006) 第15次野尻湖発掘で見つかった昆虫化石.野尻湖ナウマンゾウ博物館研究報告 (14): 75-78.

野尻湖昆虫グループ(林成多・初宿成彦) (2008) 第16次野尻湖発掘で見つかった昆虫化石.野尻湖ナウマンゾウ博物館研究報告 (16): 49-51.

初宿成彦・井上智博 (2011) 第4節 池島・福万寺遺跡の昆虫遺体.池島・福万寺遺跡10:193-195.(財)大阪府文化財センター.

初宿成彦 (2013) 第5節 瓜破北遺跡の昆虫遺体.(公)大阪府文化財センター調査報告書 第238集 大阪市瓜破北遺跡: 119-124.

初宿成彦・井上智博 (2015) 田井中遺跡12-2の昆虫遺体.大阪文化財研究 (46): 35-40.

初宿成彦・後川恵太郎 (2016) 讃良郡条里遺跡11-1・13-1の昆虫遺体.大阪文化財研究 (49): 31-34.

初宿成彦 (2017) 第5節 瓜破北遺跡の昆虫遺体.公益財団法人 大阪府文化財センター調査報告書第285集:瓜破北遺跡2: 148-150.

野尻湖昆虫グループ(執筆責任者:初宿成彦)・青木淳一 (2019) 第13次野尻湖発掘で見つかったササラダニについて.野尻湖ナウマンゾウ博物館研究報告第 (27): 33-34.

初宿成彦 (2021) 「船橋遺跡の昆虫遺体」『船橋遺跡』公益財団法人大阪府文化財センター調査報告書(309): 250-258.

初宿成彦 (2021) 第5章 自然科学分析 第5節 昆虫遺体の同定分析.(公財)大阪府文化財センター調査報告書第313集,上牧遺跡: 408.



▼学会等発表

初宿成彦 (1997) 化石種コハクアカヒメハナノミ(岐阜県瑞浪市:第三紀中新世)に近縁なマレーシアの現生種.日本昆虫学会第57回大会(九大)講演要旨: 23.

初宿成彦 (2002) 氷河時代の糞虫化石を用いた古気候の解析.'02 Japan Coleopterists' Meeting(日本甲虫学会2002年度年次大会・日本鞘翅学会第15回大会:大阪)講演要旨: 21.

初宿成彦・野尻湖昆虫グループ (2002) 氷河時代の糞虫化石を用いた古気候の解析.日本昆虫学会第62回大会(富山)講演要旨: 21.

初宿成彦 (2009) 最終氷期の北海道に分布していた周北極性のハンミョウモドキの一種 Elaphrus lapponicus について.日本鞘翅学会第22回大会・日本昆虫学会関東支部第46回大会・合同大会講演要旨集:13.

初宿成彦 (2009) 最終氷期の北海道に分布していた周北極性のハンミョウモドキの一種 Elaphrus lapponicus について.日本甲虫学会2009年度年次大会講演要旨集:13.

初宿成彦 (2011) 最終氷期の北海道の甲虫相.シンポジウム「北方圏の成り立ちと,その昆虫相」.第2回 日本甲虫学会 (北海道大学)講演要旨集: 13.

初宿成彦 (2013) [P-06] 甲虫化石を用いたMCR法による古気候解析の日本における適用.日本第四紀学会講演要旨集 (43): 96-97.

Shiyake S, Hayashi M, Tominaga O, Hayashi Y, Miyatake Y. (2015) Fossil beetle assemblage from the LGM peat sediment of Tateoka Formation in Aomori Prefecture, Japan. INQUA 2015(国際第四紀学会)

初宿成彦 (2015) [A-9] 近畿地方における氷期の自然環境と昆虫分布の推定.第27回 日本環境動物昆虫学会 年次大会 要旨集: 30.関西大学.

初宿成彦・林成多・冨永修・林靖彦・宮武ョ夫 (2015) [P-2] 青森県つがる市で産出した最終氷期 最寒冷期の甲虫化石.日本甲虫学会(北九州市).

初宿成彦 (2016) [O-07] 晩氷期の北海道から産出した高緯度・高山帯の昆虫.日本第四紀学会講演要旨集46: 45.千葉大学西千葉キャンパス.



▼原著論文

Hayashi, M. and S. Shiyake (2002) Late Pliocene Donaciinae (Coleoptera, Chrysomelidae) from the Koka Formation, Kobiwako Group in Shiga Prefecture, Japan. Elytra, Tokyo(日本鞘翅学会) 30(1): 207-213.

Hayashi, M., S. Shiyake, Y. Miyatake and D. Iwai (2003) Pleistocene fossil insects from the underground of Nagai Park, Osaka City, western Japan, with description of three donaciine leaf beetles (Coleoptera: Chrysomelidae). Bull. Osaka Mus. Nat. Hist. (57): 39-45.

渡辺克典・初宿成彦 (2007) 岸和田市内の大阪層群最下部から産出した後期鮮新世オサムシ族化石 (予報).きしわだ自然資料館研究報告(2): 7-10.

Shiyake, S. (2009) Past distribution of Carabus granulatus Linnaeus at Last Glacial Maximum in Shiga Prefecture, western Japan. Entomol. Rev. Japan (64): 19-24. Japan Coleopterological Society.

林成多・初宿成彦 (2009) 北海道十勝地方の更新統から 産出する昆虫化石.瑞浪市化石博物館研究報告, (35): 101-104.

Hayashi M, Shiyake S (2011) Past distribution of Plateumaris weisei (Duvivier) (Coleoptera, Chrysomelidae, Donaciinae) at the Last Glacial Maximum in Shiga Prefecture, West Honshu, Japan. Elytra (N. S) 1(2): 315-320.

Shiyake S, Fossil Insect Research Group for Nojiriko-Excavation (2014) Applying the Mutual Climatic Range method to the beetle assemblages in Japan using accurate data of climate and distribution of modern species. Quaternary International 341: 267?271.



▼著書

初宿成彦 (2000) II-3-5-3 昆虫類.化石研究会(編),化石の研究法:157-161.共立出版.(分担執筆)



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