フジテレビが大騒ぎになっている。かつて買収しようとしたホリエモンこと堀江貴文氏を新社長にと推す声がある。
物事にはタイミングというものがある。私も「これが20年前に出来る環境があったら、あれこれ違ったのに」と思うことがある。もちろん逆に幸運のタイミングに恵まれたと思うのもある。
ホリエモン氏があのころ社長になってたら、いろんなことが(当時の)若い発想で変えることができたかもしれないと思う。でも、仮に買収の横やりをすべて排除して成功していたとしても、たぶん新しい社風にはなってなかったとも思う。おそらく既得権益にまみれた社内での大抵抗に遭い、何らかの形でいずれ、改革は潰されていただろう。だから今回、もし社長になったとしても、ほぼ同じことだろうと思う。
既得権益にしがみつく姿勢は保守的と見られやすいが、リベラル・改革側と呼ばれる労働組合は既得権益の塊だ。労働者の最低限の生活の保障を求めるのは当然としても、無いものねだり(やって獲得できた者が勝ち)が目に余ると感じたころがある。
要するに、日本社会のほとんどが既得権益で構成されているのである。このような社会構造が、若い人たちにとっての「タイミング」(上述)を減らしているように思う。だから日本の将来は暗いのだ。
ホリエモン氏は現在のように、社会に向かって真っすぐ意見を発信する立場のほうが、楽しく人生を過ごせるのじゃないかなと思う。