しやけのドイツ箱 日記(2009年)
1997-99|2000-02|2003-06|2007|2008|2009|2010
虫の名前に人名がつくことがあるが、ついている虫の分類階級が高く、文字数が少ないほ
ど、
何かレベルが高いような気がする。
ガロアムシなんかは、目レベルだ。
ニシカワトンボも目レベルだが、実際は西川さんのトンボではなく、西のカワトンボなんだけど、ちょっとうらやましい。(最近、改称されたとか?)
オオイシアブも大石さんのアブではなく、大型のイシアブなんだが、こちらもうらやましい。
あと、オオシマゼミ(大島蝉)なんかもいるなあ。
誰かケバエ科の新種に「シヤ」って付けてくれへんかなあ。
「シヤケバエ」
僕はうれしいけど、家族や親戚は嫌がるかも。
--------------------------------------------------------------------------------------
●クレンツォフと玉貫光一
2009年04月29日07:53
3月のロシア渡航時、ロシア側のカウンターパートに調べてほしいと頼まれたことが
あった。氏に
よれ
ば、ロシア極東の高名な昆虫学者クレンツォフと、戦前の樺太の昆虫学者、玉貫光一が、樺太でいっしょに写っている写真が存在するというのである。
よく知られているように、終戦後、ソ連は樺太を占有し、日本人は全員、帰国を強要されたはずである。なぜこのような写真がなぜ存在するのだろうか。
この宿題は、玉貫自身による随想を読んで、すぐに解決した。玉貫が1945年9月になってから樺太を去った(科学アカデミーと取り決め業務があったと記
している)ことと、クレンツォフが終戦後、すぐに樺太にやってきたためらしい。
1ヶ月前後の短い期間ではあるが、玉貫はクレンツォフらと採集に行ったりして、交流を深めたとのこと。また再三、ソ連に残るように諭されたことなども記
されている。
必要部分を英訳して、ウラジオストクのカウンターパートに送った。
<文献>
玉貫光一1976. クレンツォフ教授の追憶。月刊むし(65): 17-19.
--------------------------------------------------------------------------------------
●
ひらめき1%を実現
2009
年04月07日17:10
文部
科学省(学振)の科研費の内定通知とやらが来た。めでたく採用になったらしい。標題は
こちら
。学際的な内容なので、分野の壁の薄い地方博物館ならではの要素があったのは言うまでもない(日常の研究環境は別として)。同僚らに感謝したい。
ただ
し、今のところはエジソンの言うところの「ひらめきの1%」を現実にしただけだ。研究を遂行するには、「99%
の努力」が必要である。それはこれから先のことである。
今年
は普及担当、来年は友の会担当・・・。どう転んでも、99%のエネルギーを注ぐのは難しい状況である。
--------------------------------------------------------------------------------------
●おくりびと?
2009
年03月28日22:20
去年
あたりから記しているように、昆虫の標本や図書の寄贈話が多い。いくつかは御本人が亡くなってからの相談だったりする。
高齢
化社会になって、そこそこ若いのに、貴重な標本や図書の処置に頭を悩ますという、同じ目にあっている人がいるようだ。いわく、「昆虫界の「おくりび
と」になっているみたいだ」って・・・。
今
日、ひらかれた甲虫学会春季例会から。
--------------------------------------------------------------------------------------
●野尻湖昆虫グループ合宿
2009
年03月20日19:31
野尻
湖昆虫グループの合宿が3日間、開かれた。今回のテーマはガムシ。同定コンテストも行われた。20問中3つ間
違えた。
合宿
では長居ユースホステルに宿泊。大相撲の芝田山部屋(元・大乃国)が和室大部屋を使用しているらしい。エレベーターで芝田山親方らに出会ったが、4人
乗っても、エレベーターが揺れていた。朝、長居公園内の相撲場を見に行ったが、稽古はしてなかった。試合の日は、稽古しないのかなあ。
--------------------------------------------------------------------------------------
●大相撲大阪場所
2009
年03月19日06:58
親し
い某虫屋(おうちがいわゆるタニマチ)のツテで、相撲観戦に行った。取ってもらった切符には「正2列・・・」と書いてあったが、行ってみると、正面の
2列目で、審判長の後ろの後ろだった。
砂か
ぶりからの観戦はやはり迫力が違った。テレビでは何回も塩をまきにいって「はよ、始めんかえ!」って思うが、すぐそばで見ていると、「もう時間なの
か?」というぐらい・・・。これを臨場感というんだろう。
さっ
き、昨日の相撲の結果がテレビのニュースで紹介されていたが、自分の姿も確認できた。
----------------------------------------------------------------------------------------
●浦潮紀行
2009
年03月04日18:02
3月
2〜6日の5日間、ロシア・ウラジオストックに行きました。時差は1時間(なぜか日本よりこちらのほうが早い)。
|
ロシア沿海州の陸地。日本海を渡りきったところ。 |
写真
は飛行機が富山から北上して日本海を渡りきり、ロシア大陸上空にさしかかったところ。海岸や雪に覆われた山々が夕日に照らされて、きれいでした。富山
−ウラジオ便は 20人乗りぐらいの小さな飛行機(ヤコブレフ40)
でした
。
現地
ではロシア科学アカデミー・生物学土壌学研究所で終日、標本調査をしました。何がたいへんかというと、ラベル・・・。古い標本はロシア語の筆記体で書
いてあり、それの解読がかなりたいへん。とりあえずデジカメで撮っておいて、後で解読するか、という感じ・・・。
野外
の気温は昼間でも零度前後、朝はマイナス10度ぐらい(札幌の一番寒いころ)ですが、意外に寒さは感じません
でした。
|
ウラジオストック市内から見た夕景。貨物列車(シベリア鉄道)
の向
こうの白い氷原は、凍り付いた海。湾内では凍るらしい。 |
ウラ ジオストックの市内は、4年前よりも自由経済化が進んでいる感じ。大通りを走る乗用車は、ほぼ100%が日本 車です。街のむこうに白い氷原がずっとつづいていましたが、実は海が凍っているとのことでした。厳冬期には相当寒いのだろうと実感しました。
----------------------------------------------------------------------------------------
●図書発送
2009
年02月06日04:40
今日
は図書の発送作業。国内外、いろんな施設に、博物館で1年間に作った出版物を送る。しかも、相手先の希望アイテムをセレクトして送るので、膨大な作業
量。丸一日かかった。しかも、書籍を段ボールに詰めたら、すごい重さ。肉体労働でもあった。
----------------------------------------------------------------------------------------
●ミリオン・アリフ・ロス
2009
年02月01日18:42
3月
のロシア渡航にそなえ、ロシア語をちょっと勉強中・・・。楽しく語学を学ぶなら、やっぱり「歌!」ということで、ロシア語の歌をさぐってみた。
加藤
登紀子が流行らせた「百万本のバラ」は、原曲のロシア語では「Миллион алых роз」(アルファベットに直すと「 millon alih
roz」、カタカナに直すと「ミリオン・アリフ・ロス」)と言うらしい。(アリフは「赤」の意味)
百万
本のバラの花を〜
・・・・
のところは
ミリ
オン・ミリオン・ミリオン・アリフ・ロス〜
と歌
えばいい。
あな
たに、あなたに、あなたにあげる〜
・・・・
のところは
イザ
クナ・イザクナ・イザクナ・ヴィディシ・ティ〜
(窓
から窓から窓から貴方は見る、という意味)
ここ
まではまだ歌えるが、次が難しい。
窓か
ら窓から見える広場を〜
・・・・
のところは
クト
ヴリュブリョン・クトヴリュブリョン・クトヴリュブリョン・イフセリョース〜
歌え
るかあ〜? 早口言葉かえ?
----------------------------------------------------------------------------------------
●シゲヒコの呪い
2009
年01月27日09:46
日曜
日に友の会総会が開かれた。朝から、講堂の設営、自然観察発表の準備、バザー目玉(!)の標本箱の準備、自分のプレゼン・・・。なんやらかんやらで息
つく間が無かった。
総会
のクライマックスであるコンテスト系入賞者発表の際、せっかくスキャンしたバッチ作品の画像が出なかった。
JpgをCMYKで貼り付けるとこうなることがあるらしい。プリント用なので、わざわざ変換したのだが、それが逆に災いしたようだ。
で
も、私はこれぐらいのケガで済んで、まだマシな方だった。Sさん(植物研究室:水草のほう)は未明に使用中のパソコンが突然、お亡くなりになったらし
い。それから写真をすべてスキャンしなおすなど、朝方まで大わらわだったという。
壊れ
たのは、写真コンテストの私の作品のキャプションが間違っていて、直そうとした瞬間だったという(名前の「成彦」が「茂彦」になっていたらしい)。
「しょっ
ちゅう間違われるので、別に直さんでもよかったのに・・・」というコメントは多分、何の慰めにもなっていないだろう。
----------------------------------------------------------------------------------------
●初宿ワールド展示室
2009
年01月12日06:04
日・
月の2日間、博物館たんけん隊が開かれている。講堂でオリエンテーションなどが行われる。
この
講堂の端に、ホタルシアターと生駒山地形模型が展示されている。
ん
ん、「初宿ワールド展示室」だなあ。
|
左は生駒山地形模型(地震展2008)、右はホタルシアター内
の植
物(大和川展2006) |
----------------------------------------------------------------------------------------
●新年ごあいさつ
2009
年01月01日04:56
新年
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
毎
年、「今年はこれを調べよう」という、ちょっとした目標みたいなものを立てるが、今年はそれが無い。いろんな予定がすでに入っていて、それをこなすだけ
で1年が終わりそうな気がするからだ。
何か
に積極的に取り組む、ということも、チャンスがあれば、やってみたい。