退職して1年(その2)

 退職1年前に退職を申し出たが、その時はリアリティが無かったと思う(引き止めたりしてくれないかな、とか思ってたかもしれない)。そして最後の半年ぐらい前になってから、その後の不安が猛烈に襲い掛かってきて、精神面でおかしくなってしまった。幻聴が聞こえたのはこの頃だ。

 考えなおしてみても、(1)時間はあるが貧困か、(2)お金はあるが忙しいか、どっちが幸せかは、やはりわからない。

 自殺者の多さについて言及した。貧困を理由に死を選ぶ方もおられるが、実際、日本では飢餓が理由で亡くなる人はたいへん少ないと聞いた。

 他方、仕事が忙しすぎて、あるいは責任がとれなくなって、自死を選ぶ人はたいへん多い。

 1年経ってみれば、当時の私は「敷かれたレールから外れる」という経験が無く、不安ということだけだったかもしれない。レールから外れても、1年間、いちおう生きられたし、なるようにしかならなかった。

 そして、身体さえ動けば、なんとかなるという気もしている。(←「健康第一」は巷で使いまわされている言葉だが、ここ重要です)

 

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