自然史科学の傍らで、自己流ながら地名由来の研究をしている。どちらも「現場にこだわったフィールドワークがとても大事である」と言われている分野だ。
とある場所の地名由来について、「地形に基づいているだろう」というアイディアを持っていたが、 地形図を見るだけではよくわからなかった。しかし、このほど現地に行ったら一目瞭然、私はその地名由来に確信を持てた(※いずれ発表します)。
マスコミの記者さんも同様に、現場へ行く事の大切さを先輩から教わるそうである。昔は電話しかなかったからかもしれないが、昨今の記者さんはメールで問い合わせて、その回答に基づいて、現場に行かず(取材先の声も聞かずに)に記事にされることもあるようだ。
自然史科学でも、生物系だったら標本、DNA、酵素を扱う、地学系だったら地層が読めない、など、他の方が得たサンプルの屋内での分析に終始して、フィールドに全く出ない方も昨今はあられるようだ。
でも、それでは理解が表面的であると思う。その場に行ってみれば、何らかのものが得られるはずである。