ひどい精神疾患の経験

 2022年3月の退職前後の半年間ほどは、精神的に最低だった。その前にいわゆる鬱の状態があったが、さらにひどくなっていることを自覚した。他の人の言っている言葉についていけないし、極度の不安感から常に足が動いている状態だった。家でも職場でも駅のホームでも、同じところを繰り返し繰り返し、歩き回るのである。

 医療に多少とも心得のある家族が「これは統合失調症と思う」と言って、救急車を呼んだこともあった(救急車車内で縛って搬送された)。その時は既に夜中だったが、歩き回るのが収まったころ、釈放?されて自宅に送り返された。

 ひどいときは幻聴を伴った。聞こえてくるのはいつも、なぜか阪神タイガースの選手応援歌で、自宅で悶々と横になっている時には、その音楽が夜中の1時・2時に聞こえてきて(そんな時間に野球中継はやってない)、近所の人が大音響で試合の録画を見ているのだと思った。しかし翌朝、電車に乗っても、同じ応援歌が聞こえてくるのだ(しかもなぜか、近本→中野→佐藤輝→大山と打順の通りに)。この時になって、これがやっと幻聴であることに気づいた。

 食欲は3週間ほど、まったく食べられない時があった。ちょうど病院で血液検査をする機会があったが、栄養が足りてない状態だったらしく、いつも診てもらっている先生からは「あなたは断食をしているのか?」と聞かれた。あと身体の変化としては、足の爪がペラっと剥がれてしまった(栄養失調の症状らしい)。

 薬を出してもらっていることもあってか、幸い体調は回復して、今はあれこれ仕事ができるようになっている。しかしあの頃を思い出すと、当時の自分は本当に「危ない」状態だったと思う。

※精神疾患は誰にでも急にやってくることがあります

 

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